パドックに戻ってきて、奥多摩応援団にズッコケたバンパーの修理をしてもらいました。　まるでワークス！！（笑）　綺麗に直っちゃいました。　この間、ドライバーは天気の様子を見ながら決勝走行の作戦を練ります。　雨も止んで、コースはドライになりそうです。　ドライになれば４１秒前半が目標タイムとなります。　しかし、エントリー・リストを見てみると、昨年同様下のクラスの方々と一緒に走行することになっているので、いかにクリアラップを取るかが勝敗を左右しそうです。　つまり・・・Ｃｌａｓｓ４の方々が４５秒で周回すると、１周につき４秒の差ができます。　この場合、約１１周でそのクルマをラップすることになりますが、コース上には８台（そのうち３台がＣｌａｓｓ４）のクルマがいるため、さらにクリアラップが取りづらくなります。　そこで、�@先頭でコースインしてジグザグ走行をしてタイヤを暖めるフリをしながら、最後尾のクルマがコースインするのを確認する。　�A最後尾のクルマと自分のクルマの間に、コース半分以上の距離が開いたところでタイムアタックを開始する。　�B自分のクルマは冷却系がノーマルのため、早い時期に‘たれる’のでコースインして５〜６周目までに勝負を賭ける。　以上のことを肝に銘じて決勝に臨みました。

そして・・・決勝走行のためピットレーンにクルマを移動しようとした時、またも雨が・・・。　走行枠 Ａ グループのマシーンは、すでに４１秒台を出しています。　万事休す！！　もう、駄目なのか。。。　

１３時２０分、決勝走行開始！！　その直前、雨が・・・止んだ！　コースもほぼドライのまま！　ゆっくりとコースインして５コーナーで最後尾のクルマが２コーナーを通過するのを確認。　コンセントレーションを高めて加速体制へ・・・問答無用の真剣勝負の始まりだ！！

コントロール・ラインを通過して１コーナーへ・・・２コーナーの ＣＰ を意識したライン取りでイン側を少し空け気味に進入します。　舵角を一定に保ったまま勝負どころの２コーナーへ。　１コーナー進入と２コーナー ＣＰ の写真でステアリングを握る手の位置が変わっていないことに注目！！　フロント・アンダーパネルがフロントタイヤをしっかりと接地させてくれるため、リアウイング角度を立ててもアンダーステアが出なくなりました。　アクセル全開！！　ストリート・ラジアルタイヤとは思えないコーナーリング・スピードで２コーナーを駆け抜けます。

３コーナーはこのコースで一番ハードなブレーキングが必要となりますが、試作ブレーキパッドの効きは強力！！　あっと言う間に車速が落ちます。　Ｋａｏｒｕ Ｒａｃｉｎｇ Ｓ２０００ のブレーキング・ポイントは左の縁石が終わったところになります。　３コーナーの ＣＰ を奥にとって、立ち上がりはアウトにはらまないように小さくまとめます。

そして４コーナー・・・５コーナー出口の縁石が広くなったので、以前よりも小さく曲がることが出来ます。　４コーナー・イン側の縁石は踏まず、クルマ半分程度空けて通過します。　タイム・アップのためには、旋回半径を小さくしたいところですが、セッティングの出ていないクルマがこのラインを通ると、５コーナーでアンダーステアに襲われてしまい、逆にタイムが落ちてしまうことも・・・。

５コーナー入り口はアンダーが出やすいのでアクセル・オフで向きを変えていきます。　出口は縁石を最大限に使っていきます。　４コーナー進入時と５コーナー進入時のステアリングを握る手の位置に注目！！　サスペンションと ＬＳＤ の絶妙なセッティングにより、ステアリングではなくアクセルコントロールでクルマの向きを変えていきます。

６コーナー入り口の縁石はクルマ全体を乗せて通過！！　奥多摩のタフなコースで鍛え上げられた　Ｋａｏｒｕ Ｒａｃｉｎｇ のサスペンションは、このようなバンピーかつステアリングを切った状態のブレーキングでもしっかりと路面を捉え続けてくれるので、大胆に縁石を跨いでいくことが出来ます。

最終コーナー入り口では、アクセルを抜いてフロントをインに向けます。　オーバーステアに気をつけながら、トラクションを掛けて立ち上がりホーム・ストレートへ！！

Ｋａｏｒｕ Ｒａｃｉｎｇ Ｓ２０００ は２〜６周目まで４１秒台を連発！！　７周目、予想通りバックマーカーが自分のクルマの前に現れたためペースを落としてクールダウン。　その後もアタックをかけるものの、マシーンの‘熱だれ’のため４１秒中盤がやっと。　走行終了前に再度クールダウンを試みるも、４２秒を割ることは出来ませんでした。

そして結果は・・・

「Ｓ２０００大運動会」Ｃｌａｓｓ３（ラジアル・エキスパート）において大会新記録で優勝！！　優勝タイムは４１秒０９２！！

ヒーロー・インタビュー！！（爆）

勝因はなんですか？・・・「エアコンのスイッチを切ったことでしょうかね？（笑）」　　練習走行でスピンしましたが・・・「一緒のグループの方にはご迷惑をお掛けしました。　でも観客には大うけだったそうなんで、実はちょっと嬉しかったりしています。　やっぱ、魅せる？走りをしないと・・・（爆）」　　今後の目標は？・・・「このままセッティングをもう少し煮詰めて、冬場に４０秒中盤を出すことでしょうか。　その後、パワーアップを図ってストリート・ラジアルタイヤ装着で前人未到の３９秒台に突入させたいですね！　もちろん、エアコン＆オーディオ付きでね。　車検に問題なく通るクルマで３９秒台なんてカッコいいじゃないですか！（爆）」

参加者のみなさん、お疲れ様でした！　来年も宜しくお願いします。　また、大会関係者のみなさん、楽しいイベントをありがとうございました！　来年も楽しい「Ｓ２０００大運動会」が盛大に開催されることを期待しています。　来年も優勝目指してがんばりますよ〜！！（爆）

（Ｓ2000大運会　リザルト）