２００５年１１月１８日（金）
ＢＯＤＹ　ＳＨＯＰ　ＹＡＭＡＮＡＫＡ 走行会 ｉｎ ＴＣ１０００
３９秒９２３（走行１１回目）

４０秒の壁を破るべく、ＴＣ１０００ へ１人で行ってきました。　今回の目標である４０秒切りは Ａｒｒｏｗｓ Ｓ２０００ のチューニング・レベルを考えると困難なことが予想され、ドライビングに集中できる環境が必要と考えたからです。

Ａｒｒｏｗｓ Ｓ２０００ のチューニング・レベルでは、何故４０秒切りが困難なのか？　今年の夏以降、ＴＣ１０００ で４０秒台に突入した Ａｒｒｏｗｓ Ｓ２０００ はアンダー・ステアに悩まされ続けました。　それまではバランス良く仕上がっていると思われたマシーンも、４０秒台に入ってからというもの、特にコーナーの進入からクリッピング・ポイントにかけてアンダー・ステアに襲われるようになったのです。　ブレーキを残してステアを切ればアンダー・ステアに襲われることもないのですが・・・ブレーキを残すと言うことは、その間に減速しているためタイム・ロスになってしまうのです。　ブレーキを残さずステアを切ってノーズをインに向けるには、ブレーキを掛けた時にフロントに移った荷重を維持出来るようにショックの伸び側の減衰力を高めるのがセオリーですが・・・Ａｒｒｏｗｓ Ｓ２０００ の場合、減衰力云々以前の問題で、フロントのキャンバーが全く足りていないというのが明らかな原因でした。。。　キャンバー・ジョイントを使用すれば良いだけの話なのですが・・・車高調だけで記録を残したいという理由で却下。　これが４０秒切りが困難な理由の１つ。

４０秒切りが困難なもう１つの理由は・・・ホームストレート・エンド手前で３速が吹け切ってしまうこと。　つまり、レブ・リミッターが作動してしまうことです。　ノーマル・ＥＣＵ ＆ ファイナル４．４ のＡｒｒｏｗｓ Ｓ２０００ が４１秒フラットで走る場合、ホームストレート・エンドで３速・９０００ｒｐｍとなりノーマル・ＥＣＵのレブ・リミットでも問題ないのですが・・・４１秒の壁を突破すると３速・９０００ｒｐｍを超えてしまうため、レブ・リミッターが作動するようになります。　リミッターが作動すると、クルマが加速しなくなりタイムが落ちてしまいます。　リミッターが作動しないように４速へシフト・アップしても、すぐにシフト・ダウンして１コーナーに侵入しなければならず、逆にタイム・ダウンしてしまう場合があります。　レブ・リミッターが入ってパン！パン！パン！と３回音がするまではシフト・アップしないほうがタイム的に良いとされていますが・・・リミッターの作動＝タイム・ダウンは間違いありません。　１００分の数秒の差が結果を大きく左右するだけに、非常に気になるところです。

走行会当日は気温も低く、空気も乾燥していてコンディションは上々。　また、走行台数も少なくてタイムを狙いにいくには最高の状況と言えます。　「何としてでも、３９秒台に入れる！！」　コンセントレーションを高めて、出走を待ちます。

９時４０分、コース・イン！！

タイヤ＆ブレーキを温めながら、スロー・ペースで走行。　気温が低いこともあって、パワー感は十分。　アタックに入る。　コース・インしてきた ＲＸ-７ を避けるため、コース真ん中から１コーナーへアプローチ。　まだ十分にタイヤがグリップしないため、速度を落としてコーナーを抜ける。

ＬＡＰ１・・・４１秒６７８

1コーナー手前でレブ・リリミッターが作動し、ブレーキのタイミングが取り難い。　各コーナーでアンダーが出始める。　アクセルを踏んでいくことを許さないフロント・タイヤの状況に苛立つ。

ＬＡＰ３・・・４０秒２８３

アンダーを出さないように丁寧にドライブするものの、４コーナー手前で２速吹け切り。　レブリミッターが作動する。　予想外の展開に、焦りを感じる。　

ＬＡＰ４・・・４０秒０５８

１コーナー手前でレブ・リミッターが３回作動。　加速しない空白の時間。。。　１コーナーでアンダーを出さないように十分に減速して進入。　２コーナー出口の縁石で、マシーンが挙動を乱す。　続く３コーナーも影響を受けて失敗。　タイヤの空気圧が上昇してきていることを感じる。

ＬＡＰ５・・・４０秒０９１

諦めない。。。　渾身のアタックを続行する。　１コーナー手前でレブ・リミッターが３回作動。　連続していたエキゾースト・ノートが途切れ、マシーンが加速を止める。　１コーナーの縁石を大きく跨ぐ。　４コーナー手前でレブ・リミッターが１回作動。　オーバー・ステアを抑えながら５コーナーをクリア。　最終コーナーでアンダーが出る。　アクセルは・・・緩めない。　踏み込みながらコントロール・ラインへ。　そしてこの瞬間、４０秒の壁を突破する。

２００５年１１月１８日
記録 ３９秒９２３